コラム24
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●5月2日
ロックンロールのルーツとされるアフリカやアイルランドでロックが生まれなかったように、ちゃんぽんのルーツとされる中国でちゃんぽんは生まれなかったのだなあ。異文化交流こそがロックやちゃんぽんを生んだのだ。アメリカ、そしてナガサキ!
ちゃんぽんのルーツ、中国・福建省で出会った驚きの「チャンポン」西日本新聞
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●7月5日
ぼくの『音楽未満』は80年代に何を聴いたかの記録です。60年代から70年代に聴いたものがぼくのベースになっています。90年前後はハードロック(メタル、グランジ)やヒップホップにイカレました。アイルランド音楽を経過して、ルーツ音楽やパンク〜ニューウェイヴの聴き方も変わりました。
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●8月26日
ウアクチ「I CHING 易経」(1994年 画像)をひさしぶりに聴く。彼らは易の陽爻を♩陰爻を♫として演奏する。「乾」は陽が3本だから♩♩♩「巽」は下から陰陽陽だから♫♩♩つまりすべての爻は3拍で、前に聴いた時は知らなかったアイルランドのジグのノリなんだ。易経はブルースやロックにつながる!
【Uakti - I ching】
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●9月16日
画像はアイルランド音楽ゲリラ(通称アイゲリ)をやっていたころに受注制作した「Whistling Old Shu」(2000年)笛吹き集じいさん。アイゲリ・ページを見た人からホイッスルを始めたいと楽器について問い合わせがあったのがうれしかった。受注制作のリクエスト待ってます。
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●9月29日
アイルランド映画「フラワーショウ!」(2014年)を観た。フラワーショウといっても上方の浪曲漫才トリオではなく、ガーデニングの革命児メアリー・レイノルズの実話にもとづいた物語だ。古代ケルトのアイデンティティと自然保護の願いが込められたチャーミングな映画だった。
『フラワーショウ!』メアリー・レイノルズ インタビュー
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●10月17日
ポーグスの結成30周年パリ・ライブ(2012年)を観てシビレた。同じ1982年にスペシャル・サンクスを結成したぼくら、立っているところが似ている。ツネちゃん(鈴木常吉)もポーグスを訳して歌ってた。ジョニー・デップ製作のドキュメンタリー映画「シェイン」を観たくなった。
『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』
ザ・ポーグスの最高傑作「堕ちた天使」(1988年 画像)。一昨日の集平セミナリヨで、大英帝国が世界の20%以上を支配した長い抑圧の歴史から庶民を解放したのがロックだと話した。これはその証拠物件のようなアルバムだ。無名の人たちの喜怒哀楽が、その人たちにしか奏でられない音楽で記録されている。
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●10月18日
映画「シェイン 世界が愛する厄介者」(2020年)を観た。よかっったー。えげつないぐらいの、ど・カトリック映画だった。酔いどれシェインに乾杯! ジョニー・デップはいい仕事をした。今ならプライム・ビデオで500円で観られる。芸術文化に品格を求める人は観ない方がいい。
【映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』ジョニー・デップ インタビュー映像】
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●10月19日
歌はそこら中を漂ってる。だから“エア”とも呼ばれる。ただ手を伸ばしてつかみ取ればいい。俺がつかまないとポール・サイモンが取っちまう。──シェイン・マガウアン 映画「シェイン 世界が愛する厄介者のうた」(2022年)より
美しくて、ちょっと笑っちゃう、アイルランドらしい言葉だ。
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●10月20日
映画「ポンペイ」(2014年)西暦79年のヴェスヴィオ火山噴火で全滅したポンペイのことを知りたくて観たら、意外にもロックンロール映画だった。ロックがかかるわけではない。円形闘技場で死を賭すケルト人と黒人の奴隷・剣闘士(画像)の物語だからだ。古代からの被差別の歴史が20世紀にロックを生む。
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●10月27日
アイルランド音楽ゲリラのコラム追加。竹ン芸について書いてます。われわれが日本の伝統芸能だと思っているものにもアイルランド(ケルト)の痕跡があります。南蛮船の下級船員はやがてロックを生む被差別民でした。画像は受注制作で描いた竹ン芸。絵のご注文お待ちしてます。
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●10月29日
映画「ブルックリン」(2015年)がとてもよかった。アイルランドを知れば知るほど、ぼくは視野が広がる。1950年代初め、ニューヨークのブルックリンに出稼ぎに渡航する若い女の子の物語。下町の人間関係、教会の役割などを正直に描くアイルランドらしい映画だった。おすすめ。
【映画『ブルックリン』本予告編】
ポーグス「メトロポリス」。今日は水汲みして帰りの車の中でこの曲がかかると一気にお祭り気分。ケルトのダンスのノリが大航海時代に日本に伝わった。キリスト教は排除できてもノリは排除できない。沖縄、九州、四国(阿波踊り)、「裏」街道沿いに津軽にまで伝染していった。
【Metropolis - ThePogues】
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●10月30日
江戸末期に民衆を躍らせたええじゃないか(画像)はポーグスの祭囃子に近かっただろう。直訳ロックの王様はロックンロールを祭囃子と訳した。なぜハロウィンが日本や韓国で流行るんだろうと考えていて、ええじゃないかだ! と直感した。抑圧された世間から仮装の群れが飛び出す。ケガしないようにね。
モップス「御意見無用(IIJANAIKA)」1970年代初めの日本の祭囃子。
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●11月19日
今日は亡くなった家族、友人、知人のためのミサをK神父に依頼してあります。午後は集平セミナリヨでトーク&ライブ。死者の月にちなんでアイルランドの「Separation of Soul and Body 魂と肉体の分離」という曲から始めたいと思います。いい2時間を過ごせますように。
【Separation of Soul and Body - 長谷川集平】
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●12月7日
民衆のダンスリズムで曲を書いたベートーヴェンをぼくはロックの先駆者だと思っている。ワーグナーが「舞踏の聖化」と称えた交響曲第7番、第3楽章はタタタ・タタタのジグ、第4楽章はタタタタ・タタタタのリール。このハートビートはロックンロールに直結している。画像は古楽器によるホグウッド盤。
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●12月21日
ロックは見捨てられたやつらを代弁する:その2
奇跡のようなクリスマス・ソング ザ・ポーグス/ニューヨークの夢 <さんいん洋楽愛好会> 山陰中央新報デジタル
【洋楽劇場 Fairytale Of New York - The Pogues 歌詞&和訳】
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