アイゲリ!
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©2001,Shuhei HASEGAWA
●6つの穴を全部ふさいだ音がDのホイッスルがD菅です。
アイルランド音楽では主にこの菅が使われます。
●ホイッスルは古代から伝わるたて笛。
6穴の笛は古いフルート、フラジオレット、篠笛などと同じです。
骨製、木、あし、竹、金属などで世界中に分布します。呼び名もいろいろ。
ローホイッスルは低い大きな笛のこと。
●19世紀にイギリスのクラーク社が安価なブリキ製のホイッスルを普及
させたことから、ティン・ホイッスル(ブリキ笛)ペニー・ホイッスル
(安い笛)と呼ばれるようになりました。
●今では真ちゅう製の管にプラスチックのマウスピースをつけたものが一般的です。
800〜2,000円ぐらいのものから数万円の高級品まで。
D菅が標準なのはアイルランド音楽に使われる移調が不便な楽器の多くがD調であるためです。
けれども、不思議なことに日本の祭などに使われる横笛にも同じ調のものが多い。
C菅のリコーダーはこれに1音低い穴を加え、高音を出しやすいように裏穴をつけたものです。
……こんなところにも、近代化によって得られたものと、失われたものを考察するカギが隠されています。
一度すたれたホイッスルは19世紀にブリキ製のオモチャとしてよみがえります。それで「ティン・ホイッスル」。
ホイッスルの起源はメソポタミアだと言われ、原形をほぼ保っています、なつかしい笛です。
●6つの穴を全部ふさいだ音がド、穴を下からひとつずつ
開けていくとドレミファソラシ、となります。(カンタン!)
●2オクターブめの高い音は少し強く吹いて出します。
●半音は穴を半分開けたり閉じたりして出します。
それでGのスケールに出てくるCの音は一番上の穴だけ半分閉じればいいわけです。
図のような特殊な押さえ方(クロスフィンガー)を使うこともあります。
●構造がシンプルなぶん、吹く人の工夫次第で無限の可能性を秘めた楽器です。
●ホイッスルは一生の友。持ち歩いて音楽に親しもう。
♪エンピツが1本 ホイッスルが1本 ぼくのポケットにー♪
●ホイッスルを使っていろんな曲を吹いてみましょう。吹きやすく、移調したり音域を超える音はオクターブ上げたり下げたりしていいのです。
●アイルランド音楽から2曲、ゆったりしたエアーを紹介します。そのうち早いリールやジグ、ホーンパイプやポルカなどを吹けるようになるでしょう。
●アイルランド音楽は装飾音によって独特の味を出します。くわしくは装飾音のページをごらんください。