「Shuhei Hasegawa / My Generation」
(SG-04 STEREO 14トラック 約43分 CD-R 税込2,000円)
●詳しい内容
●CD付属英訳解説の日本語版を読む
●収録曲(試聴できます)
●発売記念インタビュー 「シューヘー通信」31号(2003年1月)より抜粋
●申し込む
集平初のソロ・アルバム発売!
長谷川集平がティン・ホイッスルのソロ・アルバムを発表しました。1,000円のジェネレーション製D管ホイッスル1本だけで録音した無伴奏曲集です。教則用は別として、すべてが1本のティン・ホイッスルで表現されたアルバムはめずらしいと思います。チェロとギターのロック・ユニット「シューヘー」での活動が、クン・チャンの故障でやむなく停止していた3年間、集平はひとりアイルランドのシンプルな縦笛、ティン・ホイッスルにのめり込んでいました。どこに行くにも笛を携え、どこでも吹きました。そんな彼の姿を目撃した人も多いでしょう。
クン・チャンが回復し、2002年ゆっくりとユニットは復活しました。そこで集平はこの3年間に得たものを作品としてまとめることにしました。テーマはケルティック・ナガサキ、そしてレッツ・ダンス・アゲイン。
大航海時代にはおそらく下級船員としてケルトの命知らずたちが、長い旅路の間に色々の文化をまとった普段着の音楽を伝えたのではないか。おかしくも悲しい、それは歴史学者が取り上げる教会や上流階級の音楽とは別に、路地裏で異文化交流と同化をくり返したのではないか。やがて過酷な排他政策にしらみ潰しにされてしまう。消され、忘れられた人たちの音楽……この国は愛すべき音楽を失っていく。長崎で生活しながら考えてきたこのような仮説のもと、アイルランドの伝承曲、カクレキリシタンの歌、謎のわらべうた「でんでらりゅう」、中国伝来の明清楽、そして長崎と関係の深い津軽民謡から現代の聖歌、ロック・ミュージックに至る空想の旅。集平が10歳の時に書いた曲まで入ってます。
和・洋・中のダンスミュージックを軸に、意外な寄り道やけもの道を通りながら、時空間を超えた不思議な長崎ちゃんぽん集平ワールドにいざないます。
チープでハスキーなジェネレーション製のホイッスルの音は空を舞い、道ばたでずっこけ、踊り、歌い、笑い、耳元で語りかけ、押し黙ります。演奏、録音、編集、マスタリング、デザイン、解説、すべて集平。ジャケット写真撮影はクン・チャン。
CD-Rを1枚ずつ集平自身が手焼きし、スタッフの曽我がラベル印刷、発送作業。インターネットとライブ会場だけで販売するという、究極のオンデマンド製作販売スタイルをとります。生産者直送、表現の直球ストレートど真ん中、どうか、気持ちよく受け、あるいは打ち返してくださいますよう。
アルバムには集平による解説が英訳で付属。この注目すべきエッセイの日本語版はホームページで読めます。こちらをご覧ください。