第1楽章 春 05 黄砂の日 ----長崎市御船蔵町から港を見下ろす うちからの眺め。これを描いたころは港がかすむと、霧か黄砂と思っていた。でも、すでに大気汚染は来ていたのだ。放射能汚染の心配も出てきた。双子の少女と犬に、現代の単純じゃない不安を込めた。 黒い犬を画家自身と解釈した人がいたが、そうではない。『青いドッグフーズ』から描き続けてきた地獄の犬なんだ。