2014年8月5日福岡講演会の感想
8月5日の夏期講座で講演していただき、ありがとうございました。
作品に込めた思いや、これまでの人との出会い、大切にしていることなどをたくさんお聞きすることができて本当に良かったです。
参加者の方からも、この講座に参加して良かったという声がたくさん届いています。──主催者の方より
●長谷川さんの絵本、とてもおもしろかったです。お話や映像も刺激がたくさんありました。絵本の中に歴史があり、その時代の背景があり……ということがよくわかりました。絵本に込められた思いを感じて、子どもたちにもぜひ伝えたいと思いました。
●長谷川さんの「自己表示ではなく相手の思いを代弁して発信して表現する」という言葉が、啓発を担当するものとして心に残りました。『アイタイ』は、涙が止まりませんでした。生かされている自分、命絶えた家族のこと。思いが込みあがり、涙が止まりませんでした。
●去年、学校の図書館に新刊で入った『およぐひと』を読んで、衝撃を受けました。これまで東日本大震災については、いくつかの本や映像を見ていましたが、絵本でこれだけの想いを表現したものは初めてでした。それで、今日話を聴いて、奥深い人生を生きてこられたことを知って本当に良かったです。これからも、絵本を描き続けてほしいと思いました。
●高校生のとき担任が読み聞かせをしてくれたのが、『はせがわくんきらいや』でした。私自身は、教師になってから復刻版の『はせがわくんきらいや』を購入し、時折生徒に読み聞かせをしています。今日は、その縁にひかれてこの会場にたどり着きました。長谷川さんの作品、その作品の源となったと思われるゴジラ体験、ロックのメンタリティ、表現の核にあるという代弁者としての自己表現……本当に久しぶりに、同世代人の感覚に共鳴することができました。
●私の妻は南三陸町に住んでいました。3.11の前に私と出会い、福岡に来ていました。3.11は、私の誕生日であり、妻の故郷をなくした日です。実は、その時には妻のお腹には子どもがいました。母に連絡がつかず、すっと泣き続ける妻。そんな精神状態をこえ、今、その子は3歳になるところです。私も被災地に行きました。言葉にできないことがたくさんありましたが、妻の両親は無事でした。『およぐひと』は、私にとって忘れられない絵本です。とても共感のできる作品です。
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