小さなよっつの雪だるま



小さなよっつの雪だるまをめぐり、生きていることの幸せや、
命をつないでいくことの尊さを、やさしく静かに語る、長谷川集平の新境地。


ポプラ社2011年11月145×170mm 40ページ



小学生の女の子が中学、高校、そして故郷を出て美術学校に入ります。働き、結婚し、子を産みます。そしてその子が大きくなる日のことを思います。わたしたちの日常の積み重ねをあたたかな眼差しでみつめながら、大切な一瞬一瞬を描いた味わい深い物語。構想から約2年、その間に大震災と原発事故を経験して、絵本はいっそう意味深いものになりました。クリスマスや誕生日のプレゼントにもどうぞ。



作者は原点に戻り、『はせがわくんきらいや』を描いたワトソン紙に鉛筆デッサンを勉強したころを思い出しながら鉛筆だけで描きました。柔らかなタッチと強いタッチ、光と陰。小さな絵本に綴られたモノトーンの世界は、読む人の心にそっと寄り添い、明るい語り口で読者を未来へといざなってくれることでしょう。


●東日本大震災のあと、家族を大切に思う人が増えたという。できるだけ家族と一緒にいたいと多くの人が考えたはずだ。10年以上経った今、あの時の思いは風化していないか。この本には2011年のぼくの思いが記録されている。──集平Twitterより 2022年6月3日


2012年1月31日(火) 長崎新聞記事 淡々とつづる「新境地」

書評「生と死の重さを伝える二冊」 西本鶏介「ポプラ社の新刊だより」2012年3月号

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カバーのタイトルは銀箔押し。キラキラ輝きます。  見返し。こんなふうに手描きのサインが入ります。



ほんのり温かな色の薄い紙から、トビラの文字が透けて見えます。ヒラリとめくるとタイトル。



贈り物にどうぞ。



「シューヘー通信」67号 (2012年1月発行)
『小さなよっつの雪だるま』出版記念インタビュー

出版までの経緯、絵本に込めた思いを集平が語っています。
誌面そのままの状態(昔懐かし?! 「シューヘー通信」の本文は1号からずっとザラ紙を使ってます)をPDFで見開き2ページ掲載しました。

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