(詞:長谷川集平)
地図
古い進化論の本にはさまってた 偶然見つけた地図
古い臭いのしみついた それは宝島の地図
だけど宝島の地図だってこと 君にしかわからない
それが宝島の地図だってこと 君にしかわからない
こっそり盗んで折りたたんで ことしの手帖にはさむ
ことしの手帖の夏休みのページに ていねいにはさむ
こいつが宝島の地図だってこと だれも知らない
こいつが宝島の地図だってこと だれも知らない
けっきょく夏休みはどこにも 行かないまますぎた
今度こそはと冬休みのページに ていねいにはさむ
宝島は飽きもしないで 冬まで君を待ってる
宝島は飽きもしないで 冬まで君を待ってる
まっ赤な夕陽が燃えている (詞:長谷川集平)
まっ赤な夕陽が燃えている しょっぱい潮風吹いている
こんな日はおまえと エンジンふかしてズラかろう
仕事は早めに切り上げて ハデにやろうぜ ゴーゴーゴー
※踊ろうよ 笑おうよ 愛しておくれよ骨までも
一晩中起きていて 朝日が昇ればあしただよ
支店長がオイラに言うことにゃ
「そんなんじゃ給料さっ引くべ」
だけどオレは だけどオレは おまえといるのが一番さ
きのうもきょうも遅刻した 眠い目こすって ノーノーノー
※(くりかえし)
わかっちゃいないよ わかっちゃいない わかっちゃいないよ わかっちゃいない
こんな日はおまえと エンジンふかしてズラかろう
仕事は早めに切り上げて ハデにやろうぜ ゴーゴーゴー
※(くりかえし)
線路 (詞:長谷川集平)
君はやつれてる ぼくは疲れてる
君はやけに食う ぼくは食欲ゼロ
ふたりは知らない街のホテルで起きた
君はあくびをする ぼくもあくびをする
君はスキップする ぼくもスキップする
ふたりは知らない駅のホームに立ってる
※ひとりでいるのはつらい だから一緒に
ふたりでいるのもつらい だけど一緒に
君は怒り出す ぼくは泣けてくる
君はニルヴァナ聴く ぼくは聖書を読む
ふたりは知らない名前の線路を走ってる
君は輝いてる ぼくはダメなのに
君はイカシてる ぼくはダサイのに
ふたりは知らないシアワセ夢に見てる
※(くりかえし)×2
見える (詞:長谷川集平)
魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 見える 見える
魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 見える 見える
中学3年の3学期 サナギっていう女の子が転校してきた
教室に入ってきた斉藤先生を見て ギャッと叫んで気を失った
救急車を呼んで 聖マリア病院で診てもらったが どこにも異常はないって帰ってきた
魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 見える 見える
魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 見える 見える
ぼくはサナギちゃんに急接近した
粉雪の舞う姫山公園で サナギちゃんが言った
ここだけの話だけどわたしの目には 人の見えないものが はっきり見えるんだわ
見えるんだわ と中部地方のアクセントで言った
だれのうしろにも だれかがついてる
人間がついてるのはまだいい方で 動物やわけのわからないのがついてる場合もある
それって俗に言う背後霊ってやつ?
そうだと思う あの時気を失ったのは
斉藤先生に気持ち悪いのが 気持ち悪いのがついてたからなんだわ
……じゃあ
ぼくのうしろで邪魔をするのは どんなやつか教えてよ サナギちゃん
ぼくのうしろでそそのかすのは どんなやつか教えてよ サナギちゃん
魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 見える 見える
魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 見える 見える
サナギちゃんは 3週間して また転校して行った
ぼくらは 卒業して それぞれの人生を歩みはじめた
風のうわさに聞いたのは
サナギちゃんは 今名古屋にいて
サナギちゃんは 今名古屋にいて まだ独身だって
魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎 魑魅魍魎……
日曜日の歌 (詞:長谷川集平)
どんなに嫌なことがあっても
……金縛りの夜でも
虫歯がシクシクしみても
雨漏り止まらない部屋でも
※日曜日 日曜日 日曜日……日曜日の歌
ぼくはあの娘が好きなのさ あの娘はステキだな
やめろとみんなは言うけれど わかっちゃいないのさ
どんなに嫌なことがあっても
……寝ぐせの朝でも
ヘマして会社クビになっても
終電車乗り遅れた駅でも
※(くりかえし)
日曜日 日曜日 日曜日……日曜日の歌
さいなら (詞:長谷川集平)
ああ またあれだ
元気いっぱい さかりのついた
猫の逢いびきなんだ
おちおち眠っちゃいられない
眠っちゃいられない
夜風もやけに冷たくて
ますます眠っちゃいられない
おまえのおなかの上を
ゆっくりゆっくり撫ぜてゆく
ゆっくり撫ぜてゆく
それから ぼくは部屋を出た
まんまるお月様こっちを見てた
遠く聞こえるのは
夜汽車が駅に着いた音
駅に着いた音
ふんづかまえて 抱き寄せても
するりと逃げて行ってしまう
あの猫のように
ぼくは歩きはじめた
歩きはじめた
遠雷 (詞:長谷川集平)
長崎の ペーロンの船の ドラの音が
蜃気楼のように
耳鳴りみたいに聞こえている
どんな街を歩いていても
長崎の 精霊流しの 爆竹の音が
嵐のように
耳鳴りみたいに聞こえている
どんな街を歩いていても
長崎の おくんちの しゃぎりの音が
そよ風のように
耳鳴りみたいに聞こえている
どんな街を歩いていても
長崎の 浦上の 鐘の音が
遠雷のように
耳鳴りみたいに聞こえている
どんな街を歩いていても